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今週の本棚・本と人

『夜中の電話 父・井上ひさし 最後の言葉』 著者・井上麻矢さん

 (集英社インターナショナル・1296円)

父とまた会話できた気持ちに 井上麻矢(いのうえ・まや)さん

 日々の暮らしで忘れていても、ふとした拍子に亡き人を思い出すことがあるだろう。かつてもらった手紙に触れると、まるでその人自身が語りかけてくるような気がする。まさに言霊(ことだま)。言葉は生きているのだと感じる瞬間である。作家・劇作家の井上ひさしが死去して、まもなく6年。<井上家の家業>である劇団「こまつ座」の代表を託された三女が4年がかりでまとめた本書にも、父の遺(のこ)した言霊が詰まっている。

 「ちょっと嫌なことがあっても、父が話してくれたことを思い出すと楽になるんです。父の姿は見えなくても、本当に話しかけられている気がして。ここで音を上げちゃうわけにはいかないよなって」。こう考えられるまで30年近くの歳月を必要とした。個性の強い両親との暮らしぶりは、一般家庭とは明らかに違った。18歳で経験した一家の離散は、過去の著作『激突家族−井上家に生まれて』『しあわせ途上家族』で隠さずにつづった…

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