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『昭和史のかたち』=保阪正康・著

 (岩波新書・842円)

 昭和史の第一人者が、新境地をみせた一冊だ。

 それはどんな時代だったのか。なぜ勝ち目のない戦争に突き進んだのか。軍人や政治家、官僚、言論人、そして庶民。著者はそうした戦争体験者たちをインタビューする一方で、膨大な資料を読み解いてきた。虫の目と鳥の目で、あの時代を立体的に再現してきたのだ。

 しかし、活字だけでは読者にうまく伝わらないこともある。あるいは書き手がうまく表現できないことも。本書はあの時代を図形でとらえ、解説している。たとえば「昭和史と正方形」。四辺をそれぞれ「情報の一元化」「教育の国家主義化」「弾圧立法の制定と拡大解釈」「官民挙げての暴力」。戦争に向けて、この正方形が政府によって縮められ国民を圧迫していった様子が、具体例をもって明らかにされる。現代はどうだろう?と考えた…

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