軽井沢バス事故1カ月

犠牲の花岡さん、頬にひと筋の無念

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花岡磨由さんの遺影を持つ母。爪には磨由さんが描いたネイルアートが残る=東京都千代田区で2016年2月4日、長谷川直亮撮影
花岡磨由さんの遺影を持つ母。爪には磨由さんが描いたネイルアートが残る=東京都千代田区で2016年2月4日、長谷川直亮撮影

 乗客と乗員計15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故は15日で発生から1カ月になる。犠牲になった乗客13人は全員が大学生だった。警察や行政による原因究明や再発防止の取り組みが進みつつあるが、わが子の未来を奪われた親たちの悲しみと憤りは癒えることがない。

 事故で亡くなった法政大4年、花岡磨由さん(22)=東京都多摩市=の母の指には、花と水玉柄のネイルアートが残る。今年初め、手先の器用な磨由さんに描いてもらった模様だ。「ママにはちょっと若すぎたかな」。母は娘の笑顔が忘れられず、縁のあたりがはがれた今も、爪の模様を落とす気になれないでいる。

 大学の仲間とツアーに出かけた磨由さんを最寄り駅まで車で送ったのは父だった。「気をつけて」。1月14日午後9時半、いつもと同じ言葉で見送った。

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