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私だけの東京・2020に語り継ぐ

作家・田中康夫さん 離れて見えた「量から質」

東京・銀座。大勢の観光客、買い物客であふれている表通りとは逆に、路地裏はひっそりとして静かだ。誰も来ないことを知っているのか、道の真ん中で猫がのんびり過ごしていた=東京都中央区で、関口純撮影

 中央線武蔵境駅南側の武蔵野赤十字病院で僕が生を受けた1956(昭和31)年は、「もはや『戦後』ではない」と旧経済企画庁の「年次経済報告(経済白書)」が記し、国際連合への日本の加盟が認められた年です。

 小学1年生まで旧田無町(現西東京市)で暮らし、東京五輪開催の64年春、信州大学で教べんを執る父親と共に家族で長野県上田市に引っ越しました。都電やトロリーバスが廃止され始め、都心の川の上に首都高速道路が出現した時期です。

 その後、高校卒業まで同県松本市で過ごし、高度経済成長が一段落した75年に再び東京へ戻り、お茶の水の予備校に通います。「三丁目の夕日」的な東京を原体験に持つ僕は、「交通戦争」や光化学スモッグが社会問題化した間、信州という外側から東京を眺めていました。

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