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京都・ものがたりの道

鬼を待つ 吉田神社=彬子女王

節分前夜の「追儺式」で追い払われる3匹の鬼=京都市左京区の吉田神社で

 「節分」というのは、「季節を分ける」という意味。春夏秋冬、季節の始まりの日の前日を節分というけれど、江戸時代以降は、特に立春の前日を指すことが多くなっている。寒さも峠を越えて、これからは春に向かっていく。春の始まりは1年の始まり。旧暦のお正月にあたるこの季節を大切にしたことによるのだろう。

 雨季と乾季しかない国や、夏が極端に長かったり、冬が極端に長かったりする国では、生まれなかったであろう言葉。季節を分かつ日。新しい季節を迎える準備をする日。1年の中に四季がある日本で育まれた言葉というのは、日本という国の風土によくなじみ、私たちにさりげなく季節の移ろいの美しさを感じさせてくれる。

 厳寒の京都でも、立春を過ぎるとふと寒さが緩む。旧暦というのは、やはり日本人の生活に沿っているのだということを実感するのである。

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