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ストーリー

四半世紀、牧師の取り組み(その2止) 路上生活者の支援

元日の夜、奥田知志さん(右奥)の自宅居間で恒例の食事会が開かれた。食卓を囲んだ元ホームレスの男性らが近況や今年の抱負を語ると、奥田さんは笑顔とうれし涙を見せた=北九州市八幡東区で、西田真季子撮影

 <1面からつづく>

 ◆北九州 生涯かけた「神様探し」

 1月12日早朝、NPO法人「抱樸(ほうぼく)」理事長で、牧師の奥田知志(ともし)さん(52)はホームレスを支援する仲間と会うため、日本最大の日雇い労働者の街・あいりん地区(通称釜ケ崎、大阪市西成区)にいた。18歳の時に、釜ケ崎で寝起きする人々の過酷な現実を目の当たりにして人生が変わった。土木作業着売り場の電灯、荷物預け所、拾った物を路上で売る人、あいりん総合センターに布団を敷いて寝る人たち。当時に比べて人は減り、街はきれいに清掃されているが、「やっぱりここが原点」と言う。

 滋賀県のサラリーマン家庭に生まれた。両親と5歳年上の兄の4人家族。「家庭は居心地が良く、安全で温かかった」と言う。家とはそういうものと疑問を感じなかった。友人に誘われて教会に通い始めたのは小学4年の時。「大人が人間や生きること、人生のことを話すのを聞くのが楽しかった。ませた子どもでした」と振り返る。教会も家族のように温かい人が集まる「ホーム(家)」だった。中学2年で洗礼を受けた。

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