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揺れる中東

アラブの春5年・第2部/3 戦略なき対リビア空爆 「カダフィ後」担える勢力なく

 「今のリビアはカオス(混乱した状態)だ。欧米が政権崩壊後の戦略もなく軍事介入したためだ」。カダフィ政権下の外務省職員で、2008年からロンドンでコンサルタント会社を経営するタレク・アルワン氏(43)はこう話す。

 11年初めに隣国チュニジアで本格化した民主化要求運動「アラブの春」は、リビアにも波及。デモ隊に銃口を向けたカダフィ独裁政権に対し、首都トリポリのアルワン氏の一族は自由を求めて武器を取った。「人命保護のためのあらゆる措置」を認めた国連安保理決議に基づき、米英仏などが反体制派を空爆で支援。政権は同年8月に崩壊した。

 アルワン氏は、欧米側には「カダフィ後」の国家再建計画があると信じていた。イラクやアフガニスタンへの介入の教訓が生かされると思ったのだ。しかし、結果は独裁のタガが外れただけだった。町ごとに有力者が民兵を使って支配。民兵同士が戦火を交え、政府は東西に分立した。混乱に乗じて過激派組織「イスラム国」(IS)が一部地域を掌握し、内戦状態に。民兵による誘拐や拷問も横行。一族以外、誰も信じられなくなった。「多…

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