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今週の本棚

江國香織・評 『陽気なお葬式』=リュドミラ・ウリツカヤ著

 (新潮クレスト・ブックス・1944円)

「いまここ」に漂う透徹した明るさ

 チャーミングな人間たちが、ぞろぞろでてくる小説である。一人の男が死ぬ話なのに、本のなかに満ちている(というか、本のなかからはみだしてきそうな気がする)のは死ではなく生だ。人が生きるというのはどういうことか、絵のように目に見える具体性を持って、音楽のように心に触れ、余韻を残すやり方で、ウリツカヤは書いてみせる。

 人は生きる時代を選べないし、生まれる場所を選べない。この小説の舞台はニューヨークだが、生粋のアメリ…

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