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海部宣男・評 『生物はなぜ誕生したのか…』=ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク著

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『生物はなぜ誕生したのか−生命の起源と進化の最新科学』

 (河出書房新社・2376円)

姿をあらわす地球大変動と大絶滅

 イギリスの古生物学者リチャード・フォーティが、地球生物進化の壮大な通史『生命40億年全史』を書いたのは、一九九七年。二〇〇三年の邦訳を、私もこの欄でとりあげた。経験と広い視野、軽妙な語り口を武器に初の通史に挑んだベストセラーだ。

 二〇年後、アメリカで活躍する二人の地球科学者が本書を書いた。タイトルは、「新しい」をキーワードにしたという(原題はA NEW HISTORY OF LIFE)。むろん、フォーティを強く意識したからだ。つまり本書は、地球生命誕生の本ではない。生命進化史の最近の発展を提示する、新たな通史として書かれた。

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