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川下紀久子さん

「女傑」福島を去る 市委託のスポーツクラブ、21年の歴史に幕 再建に奔走、支援得られず /福島

「福島テルサ健康クラブ」の営業最終日、川下紀久子さんは21年の思いを語った=福島市上町で

 一人の「女傑」が福島を去る−−。低額料金で中高年や身体障害者ら福島市民の健康増進に努めてきた会員制スポーツクラブ「福島テルサ健康クラブ」(福島市上町)が28日、21年の歴史に幕を閉じた。水光熱費の滞納が続くなど経営難に陥り、福島市から委託契約を解除されたため。日本のスポーツクラブの草分け的存在で、発足当初から運営や健康指導に携わってきたスーパーバイザーの川下紀久子(きくこ)さん(75)は再建に奔走したが、支援を得られなかった。

 「20年間やってこられたのは、川下さんがいたからです。本当にありがとう」。28日、施設を訪れた全盲の女性会員が涙を浮かべて川下さんに握手を求め、川下さんは「ごめんね、ごめんね」と頭を下げ、別れを惜しんだ。

 トレーニングマシンのほか、自力歩行器や鉄球を用いた体力増進法を特徴とした同クラブは、通常のスポーツクラブには入れない人たちも一定条件で受け入れた。25メートルプールは他の施設より深い125センチで、お風呂やサウナも完備した。会員は中高年が多く、現役を退いた政財界の関係者もいた。21年間で会員総数は1万人を超え、その多くが誰にでも分け隔てなく接する川下さんの「ファン」だった。

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