ハンセン病

生き抜いた夫婦 講談で末永く後世に

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台本を手にする市竹裕氏=本人提供
台本を手にする市竹裕氏=本人提供

 ハンセン病元患者の老夫婦の人生を基にした講談「風の鳴る丘」が、完成した。イベント会社経営、市竹裕さん(47)=奈良県橿原市=が国立療養所「長島愛生園」(岡山県瀬戸内市)を訪れたのをきっかけに発案し、上方講談師の旭堂南舟さん(40)と共に創作。旭堂さんの講談に、音楽や映像も交えた複合舞台で、5日に大阪市で初上演される。隔離政策、差別などに触れつつ、それでも生きる喜びを語る夫婦の姿を描いた人生賛歌だ。

 講談は、瀬戸内海の島にある長島愛生園が舞台。ハンセン病を発症した若い男性が強制的に隔離され、過酷な療養所生活を送る。一方で生涯の伴侶と出会って結婚し、力強く生きていくストーリー。

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