震災5年・とちぎ

第2部/2 解禁延期続く「中禅寺湖マス」 復活に向け生態調査へ /栃木

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「魚の放射線量をより下げるために検証すべき時期だ」と決意を新たにする中禅寺湖漁協の鹿間久雄専務理事。釣った魚を持ち帰らないように促す看板(左)が立てられている=日光市中宮祠の中禅寺湖で
「魚の放射線量をより下げるために検証すべき時期だ」と決意を新たにする中禅寺湖漁協の鹿間久雄専務理事。釣った魚を持ち帰らないように促す看板(左)が立てられている=日光市中宮祠の中禅寺湖で

 マス釣りの聖地として長く太公望に愛されてきた中禅寺湖(日光市)。釣るだけでなく、食材としても貴重な観光資源として地域に恩恵を与えてきた。湖畔に軒を連ねる土産店や飲食店の看板メニューは、もちろんマス料理だ。

 「釣ってよし、見てよし、食べてよしの3拍子がそろっていたのに」。中禅寺湖の漁業協同組合専務理事、鹿間久雄さん(65)は肩を落とす。店で提供されるマスは今、全て漁協が育てている養殖ものだ。一部の店は「自分で釣り、自分で調理して提供するのがこだわりだった」とマス料理を取りやめている。

 東京電力福島第1原発事故の影響は、県内の河川や湖沼に広く及んだ。国は2012年4月、食品に対する放射性物質濃度の規制値を、当初設定した暫定値の1キロ当たり500ベクレルから同100ベクレルに引き下げた。サンプル調査でこの数値を上回った場所の魚は持ち出したり食べたりできない。

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