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とっとりの美

県立博物館から 「絶対立体!」展、開催中 空間占める気配、味、存在感 /鳥取

 先日、同僚からこんな話を聞きました。長年所有されていた木彫作品を当館へご寄贈いただいた時のこと。ほぼ等身大の人体を模したその作品は、コレクターの方の自宅リビングに設置してあり、日常的に見ることができる「生活の一部」として愛され、大切にされていたようです。そして、作品を受け取りにうかがったその日、コレクターの方はしばらくその作品の手に触れ、声をかけながら別れを惜しんでおられ、その姿はまるで、実在する人物との別れを惜しむかのようだったと。平面作品だとしたら、木ではない素材だとしたら、あるいは「ひとがた」でないものだとしたら、それほどまでに別れを惜しんだだろうか。その場に立ち会った同僚は、そのように感じたというのです。

 立体作品の最大の特徴は、空間を占める何らかの物質があることからくる絶対的なリアリティーにあります。視覚的に楽しめることはもちろん、実体のある量塊に触れることもできます。さらに、その存在の気配までも感じとることができるでしょう。前述のコレクターは、作品から物理的に離れるだけでなく、その木彫の佇(たたず)まいが醸す空気感が無くなるという喪失感も抱えておられたのかもしれません。

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