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大震災5年

程永華・駐日中国大使寄稿の全文

中国の程永華駐日大使=在日中国大使館提供

 東日本大震災5年に合わせ、中国の程永華(てい・えいか)駐日大使が毎日新聞に寄稿し、日中両国が防災や被災地支援での協力を強化する必要性を訴えた。全文は次の通り。

          ◇

 2011年3月11日、午後の東京にはもう早春の暖かさがあった。私は山東省投資説明会に出席するため、在日中国大使館を出ようとしているところだった。突然、強い揺れに襲われ、歩みを止められた。私は外交官として日本に長年勤務しており、1995年に大阪市で阪神淡路大震災を経験したのを含めて、大小の地震をどれほど経験したか知れないが、このように強い揺れを感じたのは初めてだった。すぐに投資説明会への出席を取りやめ、執務室に戻って地震対応の手配に臨んだ。床に落ちた掛け時計は午後2時46分を指したまま。マグニチュード9.0という、世界の地震観測史上第4位に入る東日本大震災の起きた時刻だ。

 5年の歳月が過ぎ、仕事と生活の日々が続いてきたが、当時の状況が記憶から消えたことはない。当時は地震、津波と原発事故の三つの災難が重なり、被災状況に対する未知の不安と恐怖によって、普段はにぎわう六本木の街頭もひっそりとしていた。しかし、在日中国大使館は24時間の緊急態勢に入った。被災地に3万人もの中国国民が滞在しており、早急にその安否を確認し、しかるべき措置を取ることが急務となったからだ。

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