震災5年

「ステンシルアート」 9人の笑顔 アートに

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再建した自宅リビングで家族の肖像画を手にする岩崎満さん=福島県相馬市で、小出洋平撮影
再建した自宅リビングで家族の肖像画を手にする岩崎満さん=福島県相馬市で、小出洋平撮影

福島・相馬の岩崎満さん

 東日本大震災から11日で5年。大切な人を失った「あの日」。同じ思いを繰り返したくないと、津波や地震の研究を目指す大学生。子どもたちに励まされ起業した父。仮設住宅で1人暮らしの祖父は今も後悔が消えない。大切な人への思いを胸に、それぞれの5年を迎える。

 9人家族が穏やかに笑っている。スプレーを使った型染め「ステンシルアート」。福島県相馬市磯部の岩崎満さん(46)が昨年、プロになると決めて最初に手がけた。東日本大震災の津波で妻と父、祖母を亡くし、母は行方不明に。子供4人を男手で育てるため、自宅でできる仕事として選んだ。収入は激減したが、子供たちが勇気づけてくれる。

 「お母さんにあげたやつ、私にもできる?」。職探し中の一昨年、娘たちに言われて思い出した。妻友美子さん(死亡時41歳)にロックバンドのメンバーの顔を描いたTシャツを贈った時のこと。「これ、大好き。趣味にしとくのもったいないなあ」と笑顔を見せた。

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