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地球ING・進行形の現場から

最終回 ホロコーストの源流

政府に接収されたという土地を前に、バスターの苦難の歩みなどを語るデントリンガーさん=ナミビア中部レホボス郊外で

 南アフリカで今年出版された一冊の本が評判を呼んでいる。「石の手紙」(未訳)。南アの名門ステレンボッシュ大のユダヤ系人類学者、スティーブン・ロビンズ教授(56)が、ナチスの迫害を逃れてドイツから南アに渡った父をはじめ、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の犠牲となった祖母や叔母ら一族の数奇な運命と悲劇を詳述する。

 本の中ではさらに、家族の足跡と並行し、ホロコーストとアフリカとの意外な関係が語られる。人種に優劣があると断じユダヤ人虐殺の理論的裏付けになったナチスの「優生思想」の形成に、当時はドイツの植民地だったアフリカ南部ナミビアでの人類学調査が寄与した可能性があるというのだ。一体何があったのか。現地に足を運んだ。

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