大学卒業後に中堅損保の共栄火災海上保険(東京都港区)に入社した。自動車保険や火災保険を代理店に取り扱ってもらう営業マンだったが、実際に保険を買ってもらう顧客の顔が見えず、手応えを感じられない日々が続いていた。
<1996年から保険業界の規制緩和が始まり、生保と損保が相互参入するようになった。共栄火災も生保の子会社を作り、97年にその営業担当になった。>
生保の商品は複雑なため、営業の際には代理店スタッフとともに顧客を訪ねることが多かった。大手生保が同じような商品を扱う中、一人一人の年齢やライフスタイルに合った割安な保険を紹介した。企業の団体保険の説明会で、集まった若い従業員から口々に「話を聞けてよかった。ありがとう」と声をかけられ、契約を獲得できた時の喜びは忘れられない。加入者に商品を直接提案するスタイルにやりがいを感じた。「提案型の営業ができ…
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