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津野 海太郎・評『愛国と信仰の構造』中島岳志/島薗進・著

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危機を迎えつつある日本に全体主義がよみがえるとき

◆『愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか』中島岳志/島薗進・著(集英社新書/税抜き780円)

 −年をとったら読みのこした古典でも読んで、ゆっくりと日をおくろう。

 でも実際に年をとってみると、なかなかそうはいかない。ついバタバタと新刊に手がのびてしまう。とりわけ私より30歳ほど下の、私とちがって知的基盤をしっかりとかためた中年の学者や、それに類する人たちの本。

 政治学者の中島岳志もそのひとり。かれの本は『中村屋のボース』『「リベラル保守」宣言』など、何冊かの本を読み、そのつど、われわれの時代にはなかった角度からの問題の攻め方に感心させられてきた。

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