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ストーリー

公的資金完済、りそなの足跡(その1) 「必要とされる銀行に」

「いらっしゃいませ」。入り口で人工知能搭載ロボットが客を出迎える。預金や住宅ローンなどについての簡単な会話もできる=東京都江東区のりそな銀行豊洲支店で、後藤由耶撮影

 「本当に待ち望んだ新店舗のオープンだ」

 昨年11月15日、りそな銀行豊洲支店(東京都江東区)の開店式典で、りそなホールディングス(HD)の東(ひがし)和浩社長(58)は感慨深げに語った。最大3兆1280億円に膨らんだ公的資金を昨年6月に完済し、ようやくこぎつけた新店舗の開設。明るい店内にはコチョウランが並び、地元町内会の関係者らがテープカットをして祝った。人工知能を搭載した顧客対応用のロボットを配置するなど、新たな試みを盛り込んだ新店舗は、りそな改革の象徴的存在だ。東社長の表情は、雨空とは対照的に晴れやかだった。

 「公的資金の完済を決議いたします」。昨年2月27日、江東区木場の本社8階大会議室。午後1時に始まった取締役会で、東社長は6月の株主総会後に公的資金を完済することを宣言し、全会一致で決議された。当初設定された返済期限の2018年3月よりも3年近い前倒し。約12年続いた国の管理下から脱却し、独立した民間企業として新たな一歩を踏み出した。

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