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中国「闇っこ」

学べない、年金ない、職選べない

22歳になっても戸籍に登録されず、母親(右)や姉(左)と協力しながら生きてきた李雪さん=北京市で、工藤哲撮影

 上海市の下町に暮らす賀明姫さん(26)が、母によく聞かされた昔話を語り始めた。

 「お前が生まれる前、おばあちゃんは『次も女の子ならすぐに水に入れて殺そう。男の子でなければ育てる意味がない』と盛んに言っていた。知人の家にかくまってもらい出産し、『この子を殺さないでほしい』と泣いて頼んだ」

 両親は山東省済南市周辺の農村出身。賀さんは3人姉妹の末っ子だが、戸籍を持つのは長女だけだ。両親は超過出産に対する年収相当の罰金を払えず、賀さんとすぐ上の姉は「闇っ子」となった。本来は一人っ子政策に違反した子も戸籍登録する権利はあるが、現実には罰金と引き換えでなければ認められなかった。男児を好む価値観が根強い中国では、一人っ子政策の導入後、女児では当局に届けない事例が後を絶たなかった。

 無戸籍者は学校に行けず、医療保険や年金などの社会保障も受けられない。まともな働き口も望めない。列車のチケットの購入さえできず、あらゆる社会生活に支障を来す。

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