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藤原帰一の映画愛

リリーのすべて トランスジェンダー、夫と妻の苦悩描く

 自分は男ではなく女だ、男として生きていくことはもうできない。夫にそういわれた妻はどうすればいいでしょう。これは、トランスジェンダーという言葉が使われるずっと前に、手術によって女性としての自分を実現しようとしたデンマークの画家と、その妻の物語です。

 アイナー・ヴェイナーは、新進気鋭の風景画家。やはり画家の妻ゲルダと暮らしていますが、女性の衣装に惹(ひ)かれて仕方がない。ゲルダは、自分の下着を夫が身につけているのに気がつきますが、それを怒ったり嘆いたりせず、女装した夫アイナーをモデルにした絵を描き、さらに女装したままの夫を、従妹(いとこ)のリリーというふれこみで、舞踏会に連れて行きます。夫が女性のふりをするという、ゲームみたいな感覚ですね。

 ところが、ゲルダにとってはゲームでも、アイナーにとってはゲームじゃない。自分のなかの女性を抑えるこ…

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