メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

阿武 秀子・評『私は一本の木』宮崎かづゑ・著

どんなに痩せこけた花でも頑張って咲いている

◆『私は一本の木』宮崎かづゑ・著(みすず書房/税抜き2400円)

 おおらかで、澄んでいて。

 本全体が「一本の木」がうたっている詩であるかのように感じられる。

 幼い頃の我が家で桑をもくもくと食べて育った蚕が繭になる、母の袖をつかんで歩くふるさとの小道、農作業をする大人の近くで草花と遊んで過ごす時間……。読む者の心に注ぎ込まれたそれらが、鮮やかに反復される。

 親元を離れての病気との長い長い闘い、戦時中には厳しい労働をせざるをえないこともあり、より深刻さを増…

この記事は有料記事です。

残り882文字(全文1131文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「元の生活に戻れない」特殊詐欺で無罪確定の大学生 勾留10カ月で留年

  2. 桜を見る会 安倍首相の元秘書・下関市長はこう答えた…定例記者会見・一問一答

  3. 桜を見る会  安倍事務所名の申込書使い自民・下関市議が「地方枠」で支援者招待

  4. トヨタ社員がパワハラ自殺 「ばか」と言われ適応障害に 復職後、斜め前に叱責上司

  5. 桜を見る会前夜祭で首相説明「費用の明細書ない」「800人参加」「食事代の領収書ない」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです