昨年7月に88歳で亡くなった民俗学者で、元桃山学院大学長の沖浦和光(おきうら・かずてる)さんをしのぶ会が21日、東京都千代田区の学士会館で開かれた。生前ゆかりのあった大学教授らによる鼎談(ていだん)が行われ、被差別民や漂泊民とその芸能をテーマに国内外を歩いた故人の旺盛な研究活動を振り返った。
鼎談には、民俗学者で学習院大教授の赤坂憲雄さん、映画監督の前田憲二さん、元岩波書店編集者で専修大教授の川上隆志さんが登壇した。
赤坂さんは、自身が編集していた雑誌「別冊東北学」の対談で沖浦さんと初めて会ったと話し、「文句なしに一番面白い対談だった。何とも言えないいかがわしさがあって、こちらが問いを投げかけると、しばしばスルーして全く違う話をする。だが(それらに)関連はあって、30分前の質問に対する答えがいきなり豪速球で返ってくる。語り部としてたぐいまれな存在でした」と惜しんだ。
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