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ファッションの匠

手紡ぎの風合い守るツイード 日本ホームスパン(岩手県花巻市)

 <ファッションの匠(たくみ)>

 「ホームスパン」は手紡ぎという意味で、主に羊毛を使った手織り生地のことを指す。今も手紡ぎの文化が残る岩手県で、日本ホームスパンは仏有名ブランドに長年、上質なツイード生地を提供してきたことで知られる。手紡ぎできる糸は1日わずか1.5メートル。入社31年の菅野美貴子さん(55)は「練習したからうまくなるわけでなく、勘が勝負」といい、両手をリズミカルに動かす。手織りで作れる生地も1日にジャケット1着分と少ない。

 岩手では明治時代初期、農家の副業として牧羊が始まり、スコットランドから織り機などを一式、輸入したことでホームスパンの技術が根付いた。同社は1955年に創業。第二次世界大戦後、復員兵が払い下げの羊毛で起こした織物会社を引き継いだ。

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