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内田麻理香・評 『中谷宇吉郎 雪を作る話』『寺田寅彦 科学者とあたま』

 (平凡社STANDARD BOOKS・各1512円)

 文学と芸術は科学と相容(あいい)れないか。雪の研究で名を成した科学者ながら、科学随筆を書いた中谷宇吉郎(なかやうきちろう)の文章を読むと、それら二つが科学と融合していると思わざるを得ない。雪の結晶の随筆を読むと、科学的な解説の中に、雪の結晶の美が浮かび上がってくる。

 中谷は、寺田寅彦の教え子であり、友人であった。寺田寅彦は夏目漱石の愛弟子であり、あの『吾輩は猫である』の登場人物であるヴァイオリンを弾く科学者、水島寒月のモデルになったと言われている。その寺田は、俳人でもあり、優れた科学随筆を数多く残した。一部では有名な科学随筆家ではあるが、今回取り上げる中谷は寺田よりも無名だろう。

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