津波被災

大川小を震災遺構に 石巻市長、校舎保存発表

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大川小を訪れ、被災した校舎の前で遺族の話に耳を傾ける人たち=宮城県石巻市で2016年3月26日午後4時9分、佐々木順一撮影
大川小を訪れ、被災した校舎の前で遺族の話に耳を傾ける人たち=宮城県石巻市で2016年3月26日午後4時9分、佐々木順一撮影

 東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の被災校舎について、亀山紘(ひろし)市長は26日、震災遺構として建物全体を保存すると発表した。記者会見で亀山市長は「震災の反省、教訓を伝えていくことが最大被災地、石巻市の使命。大災害時に被害を最小限に食い止めるよう、次世代に伝承する役割を担っていく」と保存の意義を説明した。

 北上川の河口から約4キロ上流にある大川小は、川や陸上を遡上(そじょう)した津波に襲われ、児童らは避難途中にのまれた。津波は鉄筋2階建て校舎の2階天井まで達し、2階の教室は床が盛り上がっている。教室と体育館をつなぐ渡り廊下は引き波などが原因で海側にねじれるように倒れるなど、津波の脅威を伝えている。

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