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社説

民進党発足 女性と若者引きつけよ

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 民進党が発足した。民主党と維新の党などが合流し、衆参両院で150人を超す議員が参加した。

 政治が緊張感を保つためには、政権の受け皿となる野党の存在が欠かせない。自民党の1強状態が強まる中、野党第1党として責任は重い。

 小選挙区制度下で自民党に対抗する2大政党を目指す試みは新進党、民主党に続きこれで3度目だ。民主党が20年続いた党名の消滅を受け入れたことも、もう後がない危機感の表れだろう。

 結党大会で岡田克也代表は「政権交代可能な政治を実現するためのラストチャンスだ」と強調した。

 第2次安倍内閣の発足以来、野党は存在感を十分発揮できずにいる。国政選挙で低投票率下の与党圧勝が続いた背景には、政権批判票の行き場がない状況がある。

 だが、民主、維新両党の単なる生き残り策の域を出ないような合流では、新党の前途は厳しい。

 執行部は岡田代表、枝野幸男幹事長という民主党の体制を引き継ぎ、合流した維新の党の松野頼久前代表らも民主党出身だ。各種世論調査で新党への期待感が低いのも「民主党の衣替えに過ぎないのではないか」とみられがちなためだろう。

 穏健な保守・中道勢力も含めた幅広い支持を得る勢力に再生するためには、民主党の失敗で得られた教訓を十分学ぶ必要がある。

 とりわけ集団的自衛権行使への具体的対応など、安全保障に関する基本政策の集約を怠ってはならない。歳出を伴う格差是正策も、財源の裏付けが欠かせない。党綱領は立憲主義の尊重とともに「未来志向の憲法を構想する」と記した。具体像をより踏み込んで語るべきだ。

 自民党に対抗するためには、女性や若者らの共感を得られるかが鍵を握っている。

 毎日新聞の世論調査で安倍内閣の支持率は女性が男性をほぼ一貫して下回る。タカ派的な政権運営の影響だろう。一方で、かつての民主党も女性の支持を広げられなかった。山尾志桜里(しおり)衆院議員(41)の政調会長への抜てきを女性を重視した政策の実現につなげるべきだ。国政、地方選挙で女性公認候補の割合を義務づけるくらいの決意を示してほしい。

 「18歳選挙権」は実現したが、若い世代の選挙離れは深刻だ。人口減少と超高齢化が進む中、20代の若者から支持を得られるような組織運営や政策の構築が求められよう。

 参院選は民進党にとって、2大政党の足がかりを得られるかが早くも試される場となる。取りざたされる衆参同日選について岡田氏は「受けて立つ」と語った。野党第1党に値する公約を早急に示すべきだ。

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