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解散権をもてあそぶな
衆院の解散権をなぜ「伝家の宝刀」というのか。それは、一振りの下に500人近い選良の首を落とすからである。戦国時代にも、これほど切れ味のいい、血なまぐさい魔剣はなかった。だからこそ、その行使は最高法規・憲法で厳格に規定されている。ただ、最近それを安直に振り回す者がいる。周りに抑える者もいない。危険この上ない。
永田町を「衆参同日(ダブル)選」という妖怪が闊歩(かっぽ)している。政権側がその可能性を意図的にリーク、野党がそれに過剰反応し、またメディアが喧伝(けんでん)していくうちに肥大化し、その影がまた永田町の人々を右往左往させる、といった具合で急成長してきた。
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