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第94回センバツ高校野球

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喜びも悔しさも知った右腕 高松商・浦

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 ○智弁学園(奈良)2(延長十一回)1高松商(香川)●(決勝・31日)

高松商・浦大輝(だいき)投手(3年)

 1球投げるごとにアルプススタンドからの歓声が体に響いた。前日は延長11回を投げ抜き、序盤は腕が重かった。しかし、1点差の緊迫した展開だからこそ「しびれた」。気づけばその疲れを忘れさせるほど、智弁学園のエース・村上との投げ合いを楽しんでいた。

 この試合で初めて先頭打者を出した延長十回。「1点を取られる怖さはあった」。それでも、緩急をつけて打たせて取る自分の投球を貫いた。4人目の打者をこの日最も手応えのあった変化球で二ゴロに仕留めた。

 冬場に自宅から学校までの片道10キロを走り下半身を鍛えたことで、球威が増した。今大会は全5試合に先発。長尾監督が「大会を通じて粘り強さが出た。最後まで代えるつもりはなかった」と信頼を置く投手に成長した。しかし、最後は自信のある内角直球が甘く入り、サヨナラ打とされた。相手の校歌を聞いた時、悔しさとともに涙がこぼれた。

 「自分たちは常に挑戦者。ここまで来れたことが奇跡だった」。喜びも悔しさも知った右腕の挑戦は続く。【長田舞子】

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