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がん大国白書

第1部 新薬の光と影/2 免疫の「ブレーキ」外す

オプジーボの開発を振り返る本庶佑・京都大客員教授=京都市左京区で、小松雄介撮影

 2014年9月、バイオ医薬などの分野で優れた業績を上げた研究者らを顕彰する「唐奨」の授賞式が台北市で開かれた。「東洋のノーベル賞」とも呼ばれる賞の受賞者に選ばれたのが、本庶佑(ほんじょたすく)・京都大客員教授(74)だ。免疫学の第一人者である本庶さんのグループが、がんと戦う免疫機能を高める上でカギを握る「PD−1分子」を発見したことが評価された。この分子が、抗がん剤「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)を生み出した。

 がん細胞やウイルスなどと戦う免疫細胞には、攻撃を仕掛ける「アクセル」と、相手が敵か味方かを判断して…

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