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体にどのようによいかの機能性を食品に表示できる「機能性表示食品」制度が昨年4月にスタートして1年たった。届けられた製品は3月末で約270品目。事業者はおおむね肯定的に評価しているが、消費者からはもっと分かりやすい情報提供を求める声が強い。
●臨床試験は1割
同制度は、事業者が科学的根拠に基づく機能性を自らの責任で食品に表示できる。販売前に機能性や安全性に関する情報を消費者庁に届け出る必要はあるが、同庁の審査・許可は不要。表示の対象は加工食品、サプリメント(栄養補助食品)、農畜水産物と幅広い。
健康食品ビジネスコンサルタント、武田猛さんの独自集計(3月28日時点)によると、3月末までに受理された製品約270品目のうち267品目は、事業者約100社による届け出。製品の内訳は加工食品134品目、サプリメント130品目、ミカンなど生鮮品3品目。機能性に関与する成分では、食物繊維の一種の難消化性デキストリン、ホルモン作用をもつイソフラボン、腸内細菌のビフィズス菌などが目立つ。機能性の表示では「…
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