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鴻巣友季子・評 『屋根裏の仏さま』=ジュリー・オオツカ・著

 (新潮クレスト・ブックス・1836円)

戦時下の「写真花嫁」たち

 ジュリー・オオツカはデビュー十数年、寡作の書き手だが、米国のPEN/フォークナー賞や仏国のフェミナ賞をはじめとする国際文学賞を受けており、いま最注目の気鋭作家の一人だ。カズオ・イシグロのような日本生まれの作家ではなく、カリフォルニア在住の日系一世の父と日系二世の母との間に生まれ、元々は絵画を専攻しており、彼女の小説の作風を「墨絵」に例える評者もいる。ディティールや内面描写を排し、「そっけない」と言っていいほど飾り気のないミニマルな短文を重ねていく。登場人物にはしばしば名前がない。

 『屋根裏の仏さま』は第一作の『天皇が神だったころ』に続き、日本を題材にしている。20世紀初頭に写真…

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