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海部宣男・評 『カルチャロミクス…』=エレツ・エイデン、ジャン=バティースト・ミシェル著

『カルチャロミクス−文化をビッグデータで計測する』

 (草思社・2376円)

人文資料のデジタル化、今が好機

 インターネットで、「Google Ngram Viewer(グーグル・Nグラム・ビューワー)」のページを開ける。キーワードは要らない。記入欄に、(関心に応じて何でもよいが)試みに、Japan, China, Koreaと書き込んでみよう。「検索(search)」ボタンを押す。西暦1800年から2000年までを横軸に、三つの国の折れ線グラフがさっと出る。この間に出版された800万冊の本の中の、三つの国名の出現数の変化のグラフである。つまりこの図は、20世紀までの200年間の英語圏における、日本、中国、韓国への関心の推移を示すのだ。中国のはるか下にあった日本の名が明治維新から上昇を始め、1980年代にほぼ追いつく様子が分かる。日露戦争、第一次、第二次両大戦と、戦争ごとに日本と中国の出現数は跳ね上がっては下がる。英語圏の著作者たちの「極東」への関心のありようが、推測されよう。韓国は朝鮮戦争で上昇をはじめ、最近は日本、中国の3分の1くらいだ。

 世界的な科学者たち、漱石など日本の著名作家、環境……。書き込むとさっとオリジナル・グラフが出る快感…

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