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毎日新聞の介護者アンケートの自由記述欄には、心身の重い負担、長期の施設入所待ち、経済的困窮など、在宅介護に伴う深刻な苦悩が並んでいた。国や行政による支援を求める声も多かった。【渋江千春、向畑泰司】
兵庫県の男性は約5年前から、病気で寝たきりの父親、そして要介護4の母親の2人の介護をしていた。当初は妻に任せていたが、一人では手に負えなくなり、男性は勤めていた飲食店を退職した。このため、収入がゼロになったという。
しかも、介護を始めてから気力がなくなり、男性は病院で軽いうつ病と診断され、薬を服用した。父親はその後亡くなり、母親の介護を続けるが「母親がデイサービス(通所介護)に行く週2日だけが唯一の休み。とにかくいつもイライラしている。介護を始めて心底笑ったことがない」とつづった。
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