- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

包丁を研ぐ優れた技術の習得者を認定する「包丁研ぎマイスター制度」の創設を提唱し、日本商工会議所青年部の「第13回ビジネスプランコンテスト」でグランプリを獲得した三重県松阪市久保町、「月山義高刃物店」の藤原将志さん(32)。包丁販売の傍ら、自らも「包丁研ぎ師」として活動する。世界で人気の和食文化を支える新制度の実現に向け、「日本古来の研ぎ文化を、新たなジャパンブランドとして海外にも発信したい」と意欲を燃やす。【橋本明】
大学を卒業後、東京の老舗刃物店「木屋」に入社し、百貨店店舗での売り場責任者を務めた。研ぎに関心を深めたのは、客の包丁を研いでいた時、「砥石(といし)の中央部が擦り減ってしまう。これでは厳密な三角形の刃先はできない」と疑問を持ったのがきっかけだった。以来、砥石を平らに研ぐ作業を重視したという。
この記事は有料記事です。
残り615文字(全文973文字)