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開沼 博・評『地球を「売り物」にする人たち』マッケンジー・ファンク/著

◆『地球を「売り物」にする人たち 異常気象がもたらす不都合な「現実」』マッケンジー・ファンク/著 柴田裕之/訳 (ダイヤモンド社/税抜き2000円)

 福島第一原発事故が起こった直後、原発の南側約30キロにあるいわき市では、30万人ほどの住民のうち10万人近くが一時的に遠方に避難したといわれた。商店街や飲み屋はガラガラ。もうこの地域には二度と人の賑(にぎ)わいなど戻ってこないのではという悲壮感が漂っていた。

 その時、ある不動産屋は社員総出で物件をかき集めていた。いずれ、行政が公費で賃貸物件を借り上げて被災者に提供し始める。賠償金や保険金を手にした被災者は不動産購入に走る。そう見込んでのことだった。数年内に、想定通りの現実が訪れた。2015年初めには、公示地価上昇率の全国トップ10をいわき市内の土地が占めた。

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