国宝・松江城

幻の千鳥破風 柱の穴、江戸期の絵図と一致

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1644〜48年に描かれた出雲国松江城絵図(正保城絵図)。1〜3重目に千鳥破風がある=松江市史料編纂課提供(国立公文書館所蔵)
1644〜48年に描かれた出雲国松江城絵図(正保城絵図)。1〜3重目に千鳥破風がある=松江市史料編纂課提供(国立公文書館所蔵)

 昨年7月に国宝に指定された松江城(松江市)に築城当初の江戸初期、天守の外観を装飾する「千鳥破風(ちどりはふ)」が複数存在した可能性があることが市などの調査で分かった。江戸期の絵図をもとに現在の天守を調べた結果、千鳥破風を取り付けたとみられる柱の穴が4カ所確認され、古文書にも存在を示す記述があった。城の別名は「千鳥城」で、市は由来の解明につながるとみて、当時の城の姿を再調査する方針だ。

 松江城は1611年に完成。天守は外観4重内部5階で、大規模な外観変更は確認されていなかった。一方、1644〜48年に江戸初期の天守を描いたとされる「出雲国松江城絵図(正保城絵図)」は外観5重。南東側から見た天守の1〜3重目に、計六つの千鳥破風が描かれている。江戸中期以降の絵図には、現在の松江城と同様、千鳥破風は描かれていないという。

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