先月の本欄では、SF小説家H・G・ウェルズの作品、「タイム・マシン」に示唆を得て、日本経済の「地下化」懸念に思いをはせた。今回は、世界的な大騒ぎの焦点となっている「パナマ文書」について考えてみることにした。すると何と、またもや、もう一人のSFの大家の言葉が頭に浮かんでしまった。今の世の中、どうもSF的怪異が起こりやすくなっているのかもしれない。
それはともかく、今回インスピレーションを得たのは、かのロバート・A・ハインラインの言葉からだ。ハインライン先生いわく、「強い酒にはご注意を。飲むと、徴税人に向かって発砲し、しかも、的を外すことになる」。平成27年の確定申告書類と格闘しながら、同じような心境に陥った方がおいでになりそうだ。
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