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時代の風

新しい社会人へ=元総務相・増田寛也

 新年度がスタートした。街中で真新しい黒いスーツを着た新人の姿を見かける。初心を忘れることなく社会人としての第一歩を踏み出してほしい。

 先日、国家公務員合同初任研修でいわゆる中央官僚の卵たち700人に講話をした。前日には行政府の最高責任者たる安倍晋三首相が訓示をしている。国の基本を決めるのは政治の場、すなわち立法府だがそこは権力闘争が渦を巻き、しばし混乱する。選挙が近付けば重要事項を先送りする。「政治主導」とはいいながら実際には行政府で働く官僚たちの各方面への影響力は大きい。彼らが高い士気を維持し職務に精励してもらわなければ、この国の針路を間違うおそれがある。毎年首相が足を運んで直接訓示するのも、彼らへの期待の表れだろう。

 私も40年ほど前、社会人としての第一歩を建設省(現国土交通省)でスタートさせたが、同じように各省合同の初任研修で当時の福田赳夫首相から訓示を受けた。その時との大きな違いは女性の数だろう。私の頃は女性の採用者はほんの僅かだった。今年は全体の3分の1が女性で、質疑応答でも積極的に挙手する姿が目立った。それでも、私はまだ足りないと思う。

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