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今週の本棚

小島ゆかり・評 『焼野まで』=村田喜代子・著

 (朝日新聞出版・1728円)

空虚な明るさの底に永遠に取り残され

 主人公の和美は、東日本大震災の直後に子宮体ガンを告知された。葛藤と思案検討の末、一般的な切除手術ではなく、X線の四次元照射による特殊な放射線治療を選択して、九州最南端の町へやって来た。そこは焼島の頻繁な噴火によって火山灰の降り積もる地。

 一日数分間の照射のために、近くに借りたウィークリーマンションからオンコロジー・センターに通う。オンコロジーとは、腫瘍医学の意味で、このセンターは投薬の窓口も、入院施設もない、特殊な放射線治療のみを行う施設である。

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