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ワールド・トレジャー

特派員が選ぶ私の世界遺産 死海(イスラエル) 病気癒やす神秘の湖

両手を広げて湖面に浮いてみせる男性。どんな「金づち」でも浮くほど塩分濃度が高い=イスラエルの死海で2016年3月、隅俊之撮影

 「宙に浮いているみたいだ。水の中なのにダンスもできるぞ」

 雲間から差し込む太陽の光が湖面を穏やかに照らす。少しポッコリとしたおなかを水面から出し、中年男性が右手と左手を交互に振りながら、ついでに腰も左右に振って踊っていた。いくらなんでも浮き過ぎだ。

 男性は米サウスカロライナ州から来たという。「君も試してみなよ」と岸辺で見ていた私を手招きした。右手に持つ一眼レフカメラが水につかりやしないかとヒヤヒヤしながら歩いて沖の方に進んでみる。恐る恐る湖底から足を離してあおむけになると、何かに持ち上げられるように、フワッと体が浮いた。

 どんな「金づち」でも浮くという死海は、イスラエルとヨルダン国境にある塩湖だ。塩分濃度が約30%と海水の10倍近い。一帯は降水量が少なく、年間を通じて気温が高いため、湖面から蒸発する水量が湖に流れ込む水量より多く、塩分濃度が高くなる。湖水に顔をつけてはいけない。目に入ると激痛に見舞われ、浮いている場合ではなくなる。

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