ニュートンが発見した力とは? 赤道上では体重が軽くなる!?
Lesson370 「引力」と「重力」の違い
菊「底知れぬ力を感じたんだよ」
菊「底知れぬ力……」
ケビン「菊サン、ドウシタノ? 底知れぬ力って……、なんだか不穏な感じもシマスケド」
菊「ある若者を占っていて感じたんだよ。とてつもない「引力」を……。占っているこちらが吸いこまれそうだったよ……」
ケビン「大物になるんでショウカ?」
菊「そうだねぇ。正しく育ってほしいものだよ。一歩間違うと……」
ケビン「菊サンの占い、当たるからネ」
菊「それにしても最近、占いをするとドッと疲れるようになってね……。昔よりも地球の「引力」を重たく感じるようになっちまったよ」
ケビン「厳密に言えば、そこは「重力」ダケドネ。占いってパワーを使うんデスネ~。今回は「引力」と「重力」について解説シマショウ」
今回は「引力」と「重力」の違いを説明していきましょう。
「引力」とは、物体がお互いに引っ張り合う力のこと。
英国の物理学者ニュートンは、質量を持つ全ての物体に「引力」があることを発見しました。
これを「万有引力」といいます。
二つの物体の間に働く万有引力は、二つの物体の質量の積に比例し、距離の2乗に反比例。
例えば、海の潮の満ち引きは、地球と月の「引力」の影響で起こります。
一方の「重力」は、地球が持つ「引力」と地球の自転による「遠心力」を合わせた力のこと。
地球上の全ての物体には地球の「重力」がかかります。
遠心力は自転軸に対し垂直にかかるので、赤道上が最も大きく、北極、南極に近付くほど小さくなります。
地球が楕円体であることも手伝って、赤道上の「重力」と北極点での「重力」は異なり、その左派およそ0.5%。
北極点で体重100キロの人は、赤道上では99.5キロに。
ケビン「遠心力の影響はとても小さいので、地球の「重力」と「引力」はほとんど同じです」
菊「お月様が私に力を与えてくれるんだよ」
ケビン「中2か! 菊サンでも、ここは突っ込んでおきたいところデース」
菊「ケビンに褒められたよ」
ケビン「「重力」があるお陰で私たちは地球で暮らせるのデスネ。月や他の太陽系惑星、太陽にも「重力」がアリマス」
「引力」は「物体が互いに引き合う力」のこと。
「重力」は「地球の引力と自転の遠心力を合わせた力」のこと。