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太陽の有害な紫外線を吸収して、地上の生物を守るオゾン層。南極上空でオゾン濃度が大幅に下がる「オゾンホール」の拡大を受け、世界全体で対策を取ってきた。しかし近年、北極でもオゾンホールが観測されるようになり、北極圏の住民の健康などへの懸念が高まっている。
●フロンガス原因
「北極上空に今春、過去最大のオゾンホールができるかもしれない」。今年2月、米科学誌サイエンスにこんな記事が掲載された。
オゾンは酸素原子三つからなる気体。大気中のオゾンの約9割は10〜50キロ上空の「成層圏」に集中し、オゾン層と呼ばれる。皮膚がんの原因となるような有害な紫外線を吸収してくれるので、地上で生物が生きるのに欠かせない存在だ。
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