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養老孟司・評 『ゲノム革命−ヒト起源の真実−』=ユージン・E・ハリス著

 (早川書房・2376円)

ヒトの起源の研究を基礎から解説

 ヒト・ゲノムの調査が進んで、ヒトの起源についても、いろいろなことがわかるようになった。ゲノムとはある生物種が持つ一組の遺伝子を総称して呼ぶ。だから具体的にいう時は、ゲノムという語の前に種名であるヒトとかチンパンジーが付く。

 ヒト・ゲノムが解読されたといっても、もちろん遺伝子には個人差があり、ヒト集団の地域差もある。ヒトの祖先と、現代人とでは当然ゲノムも違っている。驚くべきことに、いまでは最大限十万年前の試料から、遺伝子つまりDNAのサンプルを採ることができる。だからネアンデルタール人やデニソワ人といった、現代のヒトとは別種とされることもあるヒト属のゲノムと、現代人との違いも検討可能になってきている。どの程度の交雑が生じたか、それもしだいに理解が進むと思われる。

 こうした現在進行中の、ヒトの起源に関する研究状況を、本書はまとめて基礎から解説している。著者はもと…

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