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雰囲気デフレ効果=岸政彦(社会学者)

 ずっとデフレである。さいきんはインフレよりもデフレの方が怖いという認識が広まり、経済政策もずいぶんと変わってきたし、実際にその効果も現れつつあり、例えば正社員もかなり増加している。しかし世の中全体の雰囲気はいまだに暗く、殺伐としていると感じる。もちろん、何のデータもない、ただの個人の感想だが、それにしても昭和の時代には「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」などという歌や映画があったことは、いまから考えると本当に信じがたい。この社会でスーダラしながら生きていけるひとなどどこにもいないだろう。いくつかの経済指標が改善されても、「雰囲気デフレ」はまだまだ残っているのだ。

 大学でも、鉛筆1本、クリップ1個の使途をいちいち書類で出さないといけないようになった。不正も多かったから仕方ないのだが、それにしてもこういう「業務のための業務」が本来の研究のための時間と労力をどんどん奪っていることも事実で、社会全体からみれば結果的に大きな非効率になっている。ある大学には、学会出張をした証拠として、会場に居合わせた他大学の参加者2名からサインをもらってこいという規則があるらしく、…

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