メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ラクロス協会

専務理事が1000万円横領、懲戒解雇

理事長引責辞任

 日本のラクロス界を統括している「日本ラクロス協会」(本部・東京都中央区)の専務理事を務めていた男性(48)が、運営費約1000万円を横領したとして、4月2日付で懲戒解雇されていたことが分かった。任意団体から一般法人に移行するための外部監査の過程で発覚した。男性は横領を認めて全額を返済、協会の木村博理事長は同日付で引責辞任した。【加藤隆寛】

 関係者によると、男性は2014年4月〜昨年11月、協会の運営費約1000万円を個人名義の銀行口座に移し、横領したとされる。着服した金は「生活費に使った」と説明したという。

 協会は13年、法人化に向けた会計処理の標準化に着手。

 監査法人の調査で資金の出入りが不透明な口座が複数見つかるなどずさんな経理実態が明らかになり、男性は今年1月に横領を認めたという。口座は09年6月に開設されていたが、協会は「他に不正は見つからなかった」とし、刑事告訴は見送る方針。

 協会は米国などで盛んだったラクロスの普及や国際交流を目的に、1987年に設立され、全日本選手権や大学選手権を主催している。現在は大学生を中心に会員1万6839人(昨年12月時点)を抱え、1人から年約1万円徴収する登録費が収入の柱となっている。

 男性は80年代に大学生らが結成した国内初の本格的なラクロスチームのメンバーの一人。協会設立当時から中心スタッフとして活動を先導し、日本のラクロス界では「普及の立役者」として知られる。本部の事務局長も兼務し、協会の経理事務の全権を実質的に1人で掌握していた。

 不正発覚を受け、協会は権限が集中していた専務理事職を廃止。新たに監事を選任し、今年度内の法人化に向けて会計のあり方を抜本的に見直している。協会幹部は「今年度は大会開催時に外部の後援・協賛を求めず、一から出直したい。公正透明なスポーツ団体としてガバナンスを強化し、信頼回復に努める」と話した。

 男性は取材に応じていないが、協会宛ての文書で「関係者の信頼を裏切り、ラクロスへの負のイメージを醸成するような今回の行為は一生かかっても償いきれない。誠に申し訳ない」と謝罪した。

 ラクロスは先に網が付いたスティックを使ってボールをパスし合い、相手のゴールに入れることで得点を競うスポーツ。

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 記者不明 「皇太子命令取り違え、将軍が殺害で収拾」報道
  2. プロ野球CS 広島が2年ぶり日本シリーズ出場 8回目
  3. 山陽新幹線 姫路駅で人身事故 新大阪-博多運転見合わせ
  4. 警視庁 「リアルナンパアカデミー」塾長を再逮捕
  5. サウジ記者不明 アップルウオッチ通じ録音か トルコ紙

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです