メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ストーリー

シベリア抑留死「村山名簿」(その2止) 執念支えた夫婦の絆

2年前に亡くなった夫、村山常雄さんの墓参りをするカズさん。「つらい過去がありましたが、前半生の教育活動、後半生の名簿作りなど精いっぱい努力した人です。私は誇りに思っています」=新潟県糸魚川市で、宮間俊樹撮影

 

墓参、偉業の原点

 新潟県糸魚川市能生(のう)。眼下に日本海を望む故郷の山腹に村山常雄さん(享年88)は眠っている。「海が大好きでした」。4月中旬、墓参した私にカズ夫人(84)はいつもの笑顔で語った。先祖の墓碑には天保十(1839)年と刻まれている。海風と雪に耐えた堅固な墓石からして豊かな家だったのだろう。しかし、村山さんが生まれた1926年2月3日、実家は貧しかったという。

 尋常小学校を最優秀の成績で卒業し、近くの親類宅に奉公することで地元の水産学校に進学した。同じ町に住んでいたカズさんは村山さんの姿を見たことがない。後年、夜明け前から掃除や炊事に追われ、下校後も寝るまで家事をこなしていたと聞いた。43年、村山さんは17歳で旧満州(現中国東北部)の国立ハルビン水産試験場に就職した。本土より給料が高く、実家に送金できるからだ。

この記事は有料記事です。

残り4687文字(全文5056文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 増田貴久 テレ東ドラマ初主演「うれしすぎてプチパニックに」 「レンタルなんもしない人」で

  2. 新型肺炎 国内で新たに2人感染確認 奈良在住男性は武漢渡航歴なし、人から人への感染か

  3. 京都市長選 現職支持団体が「共産党『NO』」広告 著名人の顔写真、許可なく掲載も

  4. MX番組担当者が自殺か 賞品ランボルギーニ未譲渡 「迷惑かけた」メモ

  5. 桜を見る会 地元で幅広い募集 麻生氏の首相時代は?「あ、り、ま、せ、ん」予算委答弁

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです