メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

井波律子・評 『[図説]樹木の文化史−知識・神話・象徴』=フランシス・ケアリー著

 (柊風(しゅうふう)舎・7020円)

人間との共生の歴史を水先案内

 樹木の起源は途方もなく古く、三億六千万年から三億七千万年前だとされる。むろん人類の登場ははるかに遅く、とても同日には論じられない。そんな悠遠の生命をもつ樹木は、古代から人類にとって神秘的な世界を象徴する神聖なものであると同時に、巧緻な工芸品や日常的な道具類の素材であり、また不断に食料や飲料を提供してくれる身近な宝庫でもあった。

 本書は、大英博物館のスタッフだった著者が豊饒(ほうじょう)な知識を踏まえて、樹木と人間との関わりの歴史を、神話・伝説、詩文、絵画、工芸品などを縦横にとりあげながら、多様な角度から論じた作品である。なお、本書には多数の美しい図版が採録されており、著者の文章を水先案内にしながら、奥深い樹木の世界に誘い込まれる楽しみを味わうことができる。

この記事は有料記事です。

残り1109文字(全文1475文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 愛子さま、19歳に 今春に大学進学 オンライン授業、課題などで忙しく

  2. 深刻、コロナ後遺症 倦怠感、呼吸困難…「仕事できない」 進まぬ周知 医師、診断できず

  3. 愛子さまが学習院大に初登校 新入生向けガイダンスに出席

  4. 「結婚は認める」しかし… 秋篠宮さま、重い立場に複雑 「見える形」での説明求める

  5. ORICON NEWS 今年の“新語”大賞は「ぴえん」 新型コロナ関連のワードも続々トップ10入り

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです