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人工衛星

お手軽キット大阪府大が発売へ 開発費用半額に

南部陽介さん(左)が中心となり作製した超小型人工衛星キットの試作品=堺市の大阪府立大で2016年5月11日午後5時25分、畠山哲郎撮影

兵庫の電子機器製造会社と共同開発

 大阪府立大(堺市中区)と電子機器製造会社「ニッシン」(兵庫県宝塚市)が、超小型人工衛星を製作できるキットの共同開発を進めている。9月に発売する予定で、既に全国の工業高校や高専などから、利用したいとの声が寄せられているという。開発者たちは「研究や教育に利用され、宇宙への夢を広げることにつながれば」と願っている。

     キットは、データ処理などを行う基板と通信機、バッテリー、アルミニウム製の外装などがセットになっている。組み立てると1辺約10センチ、重さ約800グラムの立方体となる。空きスペースがあり、宇宙で使いたい機器を搭載し、アマチュア無線で地上と情報のやりとりができる。

     同様の超小型人工衛星を一から開発すると、約1000万円で3年はかかるが、このキットなら1年程度に短縮できる。価格は300万〜500万円に設定する予定。

     開発のきっかけは、府立大の学生たちによる超小型人工衛星「OPUSAT(オプサット)」プロジェクト。2014年2月に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のH2Aロケットに他の6大学が製作した衛星と相乗りして打ち上げた。この際の技術を大学外でも役立てたいと考え、キットの開発をスタートさせ、試作品が今月、完成した。

     キットで作った衛星は、H2Bロケットに搭載して国際宇宙ステーション(ISS)に運び、ISSから地上400キロの軌道に放つことを想定している。府立大助教の南部陽介さん(33)は「機器が作動するかの検証など、宇宙で研究や実験をしたい人に利用してほしい」と話す。【畠山哲郎】

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