私はこう見る 存在感増す保守層 英ロンドン政治経済学院 トーマス・リーパー講師(政治心理学)
毎日新聞
2016/5/16 東京朝刊
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英米は言語も同じで大衆文化も似ているうえ、両国関係は「特別な関係」と言われるように緊密なので、米大統領選への関心は高い。今回は、共和党候補指名が確実となったドナルド・トランプ氏の存在もあり、例年以上に興味を引いている。ただトランプ氏は、英国には存在しない、風変わりな漫画の登場人物のようなキャラクターとして単に話題を呼んでいる部分も多い。
一方で、トランプ氏の右翼的な発言が支持される傾向は、英国にもある。移民排斥を主張する英国独立党(UKIP)が伸長しており、トランプ支持層と似ている。「グローバリゼーションの負け組」と言われるブルーカラーの労働者で、中でも特に2008年の金融危機後に失業した人たちは、それまで政治にあまり関心がなかった層である。
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